人気ブログランキング | 話題のタグを見る

square gallery  6×6

rollei.exblog.jp ブログトップ

写真展こぼれ話~写真展が開催されるまで その2~

曲は決まった。イメージも決まった。あとは写真を撮っていくだけ。
クリスマスも近づくある日のこと。。



<アクシデント発生!!>
歌が決まったのが12月上旬。
よし、本格的に撮るぞー!と思っていたところにアクシデント発生!

ーーーなんと「ぎっくり腰」になってしまったのだ。(泣)

生まれて初めての経験。
腰がこんなに重要だったとは。。。痛感。。寝ることもできない、寝返りも打てない、
立ち上げるのも激痛が走る。写真どころか、日常生活もままならない。。
「Oh!my GOD!」
12/23日の出来事だった。

12/24・25は色々約束が入っていたのに、全てキャンセル。
史上最悪のクリスマス(苦笑)
家で寝ていてもちょっと動くと腰にひびく、、それは悲しい図だった。
トイレにいくのも一苦労。バリアフリーのありがたさを痛感。

そうこうしているうちに撮りたかったイルミネーションも終わってしまい(泣)
年末年始も無常に過ぎ去りあっという間に1月第一週が過ぎ去る。
やっとコルセットをしてなんとか普通に歩けるようになったので、
1/6.7.8の3日で写真を撮りきる決意を固める。

<必要枚数>
今回は組写真で行くことは最初から考えていたので、
家にある額を見たり、イメージを想像したりして、
作品としておおよそ10枚は必要だなと考えた。

撮ってから「写真組」を考えようと思っていたが、
この時からマット額装で四角か長方形の額というイメージがあったので、
大きさにもよるがそれぐらいは枚数が必要なような気がしていた。
最終展示のイメージから必要枚数のあたりをつけるのは、初めての事だった。

普段の撮影ではせいぜいブローニー 1本か2本(12枚か24枚)しか撮らない私だが、
今回ばかりは時間も無いこともあり、失敗できないので、
数を撮ることで、失敗の確率を減らそうと考えた。

1本に気に入るカットは1枚あるかどうかだったので、
ブローニー12から15本は撮る必要があると思った。

<ローライ バルブ撮影初体験>
今回のイメージではどうしても「夜」が外せなかったので、
一度も撮影したことの無かった「ローライでのバルブ撮影」に挑戦。

会社帰りの夜、三脚とローライを持ってみなとみらいを徘徊。
1月のこの日はかなり寒い夜だった。
ホッカイロ3個を体に貼り付けて、靴底ホカロンも買って、指が動く手袋買って、
コルセットを巻きながらの体に防寒対策して1時間半。
ブローニーを5本撮りきった。
ローライのバルブは初めてだったので、大体からして操作方法が合ってるのか
どうなのかもわからず、でも、撮るしかない気合を込めて撮っていく。
翌日は昼の風景を二日に分けて撮影。
3日間でブローニー12本を撮りきった。

<現像と同時に額の見積もり>
現像を待っている間に週末の暗室の予約とプリントアドバイスをharuさんにお願いする。
今回のモノクロプリントはどうしても自分のイメージどおりの色合いで
焼いてみたかったのだ。モノクロプリントは半年振り。。大丈夫か?不安。。。。

同時に一体いくつのサイズで焼いていくかを決めて印画紙を買わなくてはいけなかったので、
特注の額(正方形の額は標準ではなかなか売っていないため)
で私のイメージどおりにするとおおよそいくらになるか、あたりをつけたかった。

当然額が大きくなれば値段も張る。
でも写真展の会場に最適な大きさを優先したかったので、その妥協点を探ることに。

結果として6つ切りにして焼くことに決定。
写真がどんな写真で上がってくるのか分からなくても、とにかくやるしかない!
現像の出来上がり1/12.13。暗室の予約 1/14.。

<暗室の日>
この日はharuさんは全面的に私をサポートしてくれた。本当に感謝です。
11:00から19:00まで昼と休憩を入れたものの、みっちり6時間近く。
候補になる11枚を仕上げる。その11枚を焼くまでに45枚ぐらいがボツに。。(苦笑)

すんごい集中力がいる作業だったが、とにかく仕上げていこう!
いいものを作ろう!!の一心でプリント作業に没頭。

立ちっぱなしの作業だったので、痛めた腰が少々心配だったが。。
プリントの出来は上々。(^^♪おおよその展示のイメージが固まった。

あとはルーニィのカナさんと相談して最終的な仕上がりを決めるだけ。
プリントを持って16日の月曜日に四谷のギャラリーへ向うことになった。

<ギャラリーでの相談>
自分でざっと作った9枚組みと4枚2列の8枚組みのレイアウトと
実際に額に入れる写真を見てもらって、、、

カナさん:「うーん、どれも素敵なんだけど、9枚とか8枚だとそれぞれの
写真の個性が強すぎてどの写真を見ていいのか迷っちゃうんですよね~。
1枚1枚の力強いから、思い切って3枚とかにしませんか?」

私:「え、、、さ、三枚?ですか?(絶句)」
(いやー、10枚ぐらいになるように必死にとったんですけど、、、)

カナさん:「そう、それぐらいの方がじっくり見てもらえると思うんだけど。
個展とかなら全部を1枚ずつ額に入れて飾ってもいいと思うんだけど、
グループ展で、1人のスペースに制限もあることだし、、、
ここは思い切って数を減らしてみませんか?
その方が写真が映えますよ。大きく焼いて1枚でもいいかも。」

私:「い、一枚?!!ですか?、、いやー、それはできません。。
もともと9枚組写真にするつもりで撮っていたので、、」

カナさん:「見てる人が“この人の写真をもっと見たいなぁ”って思わせるぐらいの
見せ方のほうがいいのよ♪」
(そう言っていただけるのは嬉しいんですけど、出し惜しみをするほどすごい写真じゃ
ないんで、、、汗)

ということで、その後も色々話し合って結果6枚で額装することになった。
自分で好きな大きさのマットと額を作品の意図に合わせて作ってもらえるのは
やっぱり気持ちいい。大事な子供に花嫁衣裳を着せて嫁に出す気分。(笑)

そして、今回のカナさんとの相談で勉強になったこと。

1、いつも1枚単体で物語が完結するインパクトが強い写真を撮っているが、
こういう組写真で考える時にはすこし力を抜いた
クッション的な役割を果たす写真を撮っておく必要があること。

2、あれもこれも見せたい気持ちを一歩引いて1枚をじっくり見てもらえるように、
思い切って写真を間引く勇気も必要だということ。

3、その写真を見たことによって、もっとその作者の写真を見たいと
思わせる余裕を持った展示をすること。

この3つを学んだ。今回初めて意図を持って組写真を撮ったので
そういう意味ではとてもいい勉強になった。
カナさんとの出会いに感謝。

3つ目の言葉を受けて、当日来ていただいた人にその他の写真も見てもらえるように
その翌週にもう何枚かの写真を焼き増しした。

<photo back作成>
最後にブックの作成。半年前ぐらいにPhoto backのvol.1をモノクロ・カラーで作ったので、
今回はいい機会なので、vol.2を作成しようと決意。
1冊作るのに、それぞれ32枚の写真が必要になる。
これをセレクトして、レイアウトを考えて作っていく作業はこれまた大変。
1/17.18.19.20の4日間、会社から帰ってはコンピューターをいじり、
毎日作業が深夜になりながら、ブック作成。
よく、精神力が持ったものだと、自分に感心。(笑)
出来上がりは翌週。あとは受け取りを待つだけになった。

―――そうして、1月最終週には額装された6枚の写真とPhoto backが私の手元に届き、
これらの写真たちは、明後日みなさんに見てもらえるときを楽しみに待っている。(^^♪

そんなこんなの苦労もきっと楽しい思い出になるんだろうな。
2./4・5は最高に楽しい二日間にしよう!   (完)


ということで、二日間の「写真展こぼれ話し」お付き合いいただきまして
ありがとうございました。M(__)m
当日皆様のご来場心よりお待ちしておりまーす(^_-)-☆
by t-rollei | 2006-02-03 00:04
line

愛機 ローライで撮った  モノクロ写真集


by t-rollei
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31